当クリニックでの主な疾患について

当クリニックに患者さんがどのようなご病気が原因で受診されているのかご紹介したいと思います。平成31年3月の1ヶ月間に受診した患者さんの病名について円グラフにしてみました。

 ご覧いただけると分かりますように、高血圧症の患者さんが最も多く、その高血圧症の患者さんの42%の方が脂質異常症、10%の方が糖尿病を合併していました。とても興味深いことは、高血圧症を心不全に置き換えると、平成30年まで在籍していた福島医大の循環器内科に入院した患者さんの疾患構成とほぼ同様となる点です。このことから、高血圧症をはじめとする生活習慣病の管理が、いかに心不全への進展予防に重要であるかということが示唆されます。
 
 高血圧症の患者さんの他には心房細動を含む不整脈疾患の患者さんが20%いらっしゃいました。現在、週にお一人の割合で患者さんを当クリニックから福島医大に紹介し、不整脈の原因となる心臓の筋肉を高周波で焼いて治療するカテーテルアブレーションを行っています。
その他には、急性肺血栓塞栓症、心筋症、心臓弁膜症など多岐にわたり循環器疾患の診療を行っています。

 また睡眠時無呼吸、慢性閉塞性肺疾患の患者さんも多くはありませんが来院されております。これらの病気は循環器疾患と密接に関連する呼吸器疾患です。睡眠時無呼吸については必要な検査を行い、その結果をもとにCPAPなどの治療を行っています。そして残りの14%を占めるその他には、感冒(いわゆる風邪)、腹痛などの消化器疾患、脱水症、帯状疱疹、整形疾患などのよくあるご病気の患者さんが含まれていました。

 これからもホームドクターとして、生活習慣病の管理に努めるとともに、必要に応じて福島医大や地域の病院などと連携しながら、患者さんが元気で充実した毎日をお過ごしいただけますようお手伝いしたいと考えています。

不整脈
不整脈とは
心臓の拍動のリズム(通常は脈拍として感じられます)が乱れている状態をいいます。
ただし広い意味では、心拍動が速くなったり(頻脈といい100回/分以上と定められています)、遅くなったり(徐脈といい50回/分以下と定められています)する状態も含めます。

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睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)
睡眠時無呼吸症候群(SAS: Sleep Apnea Syndrome)とは
眠っている間に呼吸が止まったり弱くなったりして、日常生活にいろいろな障害を引き起こす病気です。
また高血圧や糖尿病などの生活習慣病や心不全、不整脈や脳卒中などの心血管疾患の原因となると言われています。

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心電図異常
心電図異常とは
心電図は心臓が拍動するために発生するわずかな電流を波形として記録したものです。
各波形にはP波、QRS波、T波などのような名前がついています。
P波は心房の電気的興奮、QRS波は心室の電気的興奮を意味します。
この心電図波形の乱れから、主に①心臓の電気の流れの異常、②.心臓の働きや血管の異常、③不整脈を見つけ出すのに役立つため、検診で広く行われています。

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